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ストレッチの歴史。ダイエット目的が発祥の驚くべき効果とは

足のストレッチをする女性

2019年08月01日更新

この記事のポイント

・ストレッチの歴史は浅く1975年に出版されたボブ・アンダーソン著「STRETCHING(ストレッチング)」によって広く普及した
・ストレッチは当初はダイエット目的に考案されたメソッド
・「関節の動きを作り」 「筋の長さを整える 」「筋のリラックス 」などの効果により、肩こり解消や姿勢改善などの多くのメリットが期待できる

ストレッチはダイエットのために考案された?

「ストレッチ」はカリフォルニア州出身のアメリカ人、ボブ・アンダーソンによって考案されたと言われています。
ボブ・アンダーソンは、1945年カリフォルニア州フラートンに産まれ、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で、日本でいうところの体育学の特別功労賞を取得しています。

1968年、23歳だった彼は、自分の運動不足を痛感し、自身の体重を落とすためにダイエットプログラムを作りました。
そして当初190ポンド(約86キロ)あった体重を135ポンド(約61キロ)に落とすことに成功しました。
しかし、ダイエットには成功したものの、ある日の大学での体育の授業の時間、彼は長座体前屈で自分の手が膝に届かないことにショックを受け、それをきっかけにストレッチを始めたそうです。

数ヶ月後、彼はストレッチによって身体の柔軟性の向上だけでなく、自身が行っていたマラソンやサイクリングのパフォーマンスも上がっていったことや、筋肉痛の早期軽減を体感しました。
この自分の経験を元に、彼の妻であるジーンや他の仲間達と共にストレッチのメソッドを作り上げていきました。

アメリカのプロアスリートにも普及

その後、彼はこのストレッチのメソッドを、メジャーリーグのLAドジャーズ、NYヤンキース、アメリカンフットボールリーグ(NFL)のNYジェッツやDenverブロンコス、オリンピックのスキー、フィギアスケートチームなどのプロアスリートに普及していきます。
さらに、一般のフィットネス愛好家、障害をもつ子供達など幅広い年齢層の人々に指導し、アメリカ全土に広めていきました。

「STRETCHING(ストレッチング)」の出版

そして1975年に彼のメソッドをまとめた「STRETCHING(ストレッチング)」を妻のジーンと共に出版します。
この本は、後に世界19カ国で翻訳・発売され、300万冊が発行されるまでになりました。
(妻のジーンは大学でアートを専攻しており、この本に載っているストレッチポーズの絵は、夫のボブ・アンダーソンのストレッチ姿を彼女が写真にとり、それを自ら絵に描いて編集しています。)

現在ストレッチの種類は多く分類されていますが、この著書で紹介されているストレッチは、筋をじっくり伸ばしていくスタティックストレッチが主であると言えます。

[参考ブログ記事]
ストレッチの種類と効果。スタティックやダイナミックストレッチの違いとは?

ストレッチの歴史は、まだ浅い

ストレッチは、スポーツやフィットネスの現場で活用され、今や有名なメソッドの1つです。
しかし、ストレッチの歴史は、実はまだ浅く、その歴史はまだ40〜50年ほどです。

これは日本発祥の加圧トレーニングと同じくらいです。
90年ほど前からのピラティスや、紀元前発祥のヨガなどと比べると、ストレッチは最近作られたメソッドなのです。
そのため、現代医学や解剖学の観点も多く、確かなメリットが得られやすいとも言えます。
理学療法の領域でも取り入れられることがあるのは、このためでしょう。

ストレッチの効果・効能

ストレッチを行うことで、「関節の動きを作り」 「筋の長さを整える 」「筋のリラックス 」などの効果が得られます
その結果、現在女性にも注目される以下のようなメリットも期待できます。

・可動域の拡大
・姿勢改善
・骨盤調整
・ぽっこりお腹の改善
・肩こりや腰痛の改善
・下半身のむくみの解消
・血行促進と代謝のアップ
・冷え性の改善

[参考ブログ記事]
ストレッチの美容効果とは?姿勢改善や骨盤調整が効果的

自宅でもできるストレッチはメリットも多く、今後も広がる

近年、ストレッチの効果やメリットが注目され、日本ではストレッチ専門店が急増しています。
パーソナルトレーニング などでもトレーニング前後に行うジムも増えており、美容効果や疲労回復効果から女性にも人気です。
さらに、自宅でもセルフストレッチが可能なため、健康のためにも幅広い年齢の方に取り入れられています。
ストレッチの歴史は浅いとはいえ、50年近く経った今でも世界で広がり続けるメソッドですから、まだまだ伸びるのは間違いありませんね。

[ストレッチをもっと深く学ぶ!]
IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格スクール
「セルフストレッチ(ストレッチ検定)講座」ワークショップ

[参考ブログ記事]
セルフストレッチのやり方と効果。肩・腰・下肢の自宅でできる簡単メニューとは?
ストレッチとマッサージの違い。ストレッチがブームで終わらない理由
ストレッチ専門店を多店舗展開すべきでない理由

この記事の著者
IBMA

監修者

IBMA

[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


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ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
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