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ストレッチとマッサージの違いは?解剖学に基づくストレッチがブームで終わらない理由

ストレッチをするセラピストとカスタマー

2021年11月13日更新

この記事のポイント

ストレッチとマッサージの違いは、アプローチの仕方
 ストレッチは関節を動かし、筋肉を“面”として捉えて伸ばすが、マッサージは関節を動かさず筋肉を“点”として捉えて直接圧をかける。

解剖学に基づいたストレッチはトレーニングにも応用が可能。
ストレッチは、ブームで終わらずに様々な分野に活用可能であり、ボディーワーカーにとっても重要な知識となる。

ストレッチとマッサージの違い

ストレッチとマッサージの大きな違いは、「どこに」「どの様に」アプローチを加えていくかということです。
ストレッチは、関節を動かしていくやり方ですが、マッサージは関節を動かさず筋肉に直接圧をかけていくやり方です。

[参考動画]
セルフストレッチ動画(30動画) 
マッサージ動画(28動画)

簡単に言えば、ストレッチは筋肉を“”で捉え、マッサージは“”で捉えたアプローチ方法と言えます。
ストレッチは筋肉の1つのパーツの両端を遠ざけるように身体を動かし、筋肉全体を引き伸ばしていきます。
一方マッサージは、筋肉に外から直接圧をかけて筋肉をほぐしていくことです。

ストレッチとは?

ストレッチは、筋肉の1つのパーツの両端を遠ざけるように身体を動かし、筋肉全体を引き伸ばすアプローチ法です。
マッサージ同様にリラックス効果はもちろん、骨格を正しい状態に戻し、筋肉のバランスを整え、機能的でしなやかな身体を手に入れることで美しいプロポーションに近づけると、最近ではストレッチ専門のサロンも多く見かけます。

ストレッチの主な効果

・骨格を正しい位置に戻し姿勢を矯正する
・関節の可動範囲を広げる
・筋肉をしなやかにし、バランスを整える
・ストレス解消
・血行促進
・疲労回復など

ストレッチはメリットも多いため、パーソナルトレーナーヨガ・ピラティスインストラクターなどのボディワーカーも「ストレッチ資格」を取得する方が増えています。

マッサージとは?

筋肉を”点 “として捉え、直接圧をかけてリンパや血流を良くし、コリをほぐすことを大きな目的としたものです。
リラクゼーション効果が高く、エステサロンなどでも提供されることが多いものです。

マッサージの主な効果

・圧によりコリをほぐす
・リラックス、ストレス解消効果
・血行促進
・疲労回復など

ストレッチとマッサージはどちらが効果的?

ストレッチとマッサージの共通の効果はたくさんあります。
血液循環の促進や疲労回復などは、ストレッチとマッサージの両方から得られるメリットです。
それぞれの特有の効果としては、ストレッチは「関節稼働域の増大」、マッサージは「コリや癒着の解消」が挙げられるでしょう。
また、ヨガインストラクターの視点から見ると、ストレッチは解剖理論に則ったアプローチ方法であり、マッサージは解剖理論ではなく、ツボや経絡などのエネルギーラインを原点としたものに近いと言えます。

つまり、ストレッチの方が優れている!いや、マッサージのが効果的だ!とは一概に言うことはできません。
ストレッチとマッサージの2つのアプローチ方法を、うまく使い分けると、より大きな効果が期待できるでしょう。

ストレッチはトレーニングにも応用できる!

ストレッチの知識は、パーソナルトレーナーヨガ・ピラティスインストラクターなどのボディワーカーにも非常に有効です。
なぜならストレッチは、トレーニングとは相反する関係だからです。

上述したように、ストレッチは、筋肉の1つのパーツの両端を遠ざけるように身体を動かし筋肉全体を引き伸ばしていきます。
対して、トレーニングは筋肉の1つのパーツの両端を近づけるように身体を動かし筋肉全体を縮めていきます。
例えば、ハムストリング(もも裏の筋肉)をストレッチするには、主に「股関節の屈曲(曲げる)」と「膝関節の伸展(伸ばす)」をするのですが、この筋肉を鍛えるには「股関節の伸展」と「膝関節の屈曲」をすることになります。
これは、ハムストリングをトレーニングする際の動き、つまり反対の動きをしているということになります。
大半はこの原理で成り立っているのでストレッチ理論を覚えると、合わせてトレーニングの指導も的確にできるようになるのです。

ストレッチは筋肉を効果的に緩め、筋の長さを整えたり、関節稼働域を大きくしたりします。
こうして硬くなってしまった筋肉を伸ばしたり緩めたりすることも必要ですが、弱い筋肉を鍛えたりすることもまた必要なのです。
つまり、筋肉が持つ本来の機能的な動きができるように両面からアプローチすることが大切です。
ボディワーカーにとって、ストレッチは初期段階で学んでおくと良いメソッドなのです。

[参考ブログ記事]
ストレッチをすれば本当に怪我をしにくくなるのか?トレーニングとストレッチはどちらが大切?

解剖理論で成り立っているストレッチはブームでは終わらない

最近、もの凄い勢いでストレッチ専門店がオープンしています。
もはやストレッチブームと言っても過言ではないでしょう。
ストレッチの効果というものが、広く認知されてきたということだと思います。
リラクゼーション系のマッサージは、その時は身体の痛みが和らいだりリラックスできても、結局またすぐに身体の辛さを感じるという方も多いようです。
そのため、違ったアプローチ方法であるストレッチに注目が集まったのもうなずけます。(もちろん、マッサージのやり方次第では効果は続くでしょう。)

ブームと言えば〇〇ダイエット、〇〇メソッドと同様に、出ては消えていくものだと思うかもしれません。
しかし、解剖学という理論に基づいた「ストレッチ」自体は消えることはないでしょう。
もちろん、今爆発的に出店しているストレッチ専門店の中では、経営が上手く行かなくなることもあると思います。
かつてはエアロビクスブームが終焉を迎え、ヨガブームに切り替わったことを考えると、ストレッチスタジオも、もしかしたら下火になることは否定できません。

しかし「ストレッチ」という理論自体が否定されることは、よっぽど科学的に身体に悪影響を与える様な新たな事実が発覚しない限り考えられません。ストレッチの知識の重要視は、半永久的に続くでしょう。
今ブームとなって注目されているストレッチですが、ストレッチは既に50年も昔から理論証明され、長く様々な分野に取り入れられています。
解剖学というしっかりとした理論に基づいたストレッチを学ぶことは、身体の仕組みや構造をを理解することに繋がります。
そしてその知識は、お客様のボディメイクなどをサポートするパーソナルトレーナーや、ヨガ・ピラティス指導を行うインストラクター には重要なものです。

ストレッチの知識はボディーワーカーとして重要

ストレッチとマッサージは、アプローチの仕方に違いがあります。
ストレッチは、関節を動かしていき、筋肉を“面”として捉えて伸ばしますが、マッサージは関節を動かさず筋肉を“点”として捉えて直接圧をかけていくやり方です。

また、ストレッチはトレーニングと相反するものであり、その知識はトレーニングにも非常に有効です。
解剖学の理論に基づいたストレッチは、パーソナルトレーナーや、ヨガ・ピラティスインストラクター にも身体構造を理解する上で重要なものです。
そのため、ストレッチは50年も昔に理論証明され、長い間既に様々な分野で取り入れられながら今日注目を浴びています。
ストレッチは単なるブームでは終わらずに、今後も長い間ボディーワーカーにとって有効な知識として学ばれ続けるでしょう。

 

 

この記事の著者
山川和樹

監修者

山川和樹

フリーパーソナルトレーナー活動を経たのち起業。
「カラダメンテ」「カラダメンテ養成スクール」「ヨガステ」「資格のマナビバ」の4ブランドを立ち上げる。
会社経営する傍ら、プロボクサーとして東洋太平洋・日本王者、フィリピン王者とも4度戦った。
”起業”と”プロボクサー”二足わらじの経験から、多様な働き方を推奨し、アスリートのセカンドキャリア支援活動にも力を入れる。
海外や日本全国で資格関連の講師活動や講演、ヘルスケアアプリ開発アドバイザー、書籍・雑誌の監修、TV・インターネットTVなど、メディア出演多数。

[経歴]
・株式会社メイド・イン・ジャパン代表取締役
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)理事

[保有資格]
・IBMA認定パーソナルストレッチマスタートレーナー
・IBMA認定ピラティスマスターインストラクター
・加圧国際大学認定KAATSUスペシャルインストラクター
・米国ISNF認定サプリメントアドバイザー

[Twitter]@kazukazeymkw
[note]note.mu/kazukaze
[ブログ]ameblo.jp/kazukaze/
[Instagram]@kazukaze


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会社経営する傍ら、プロボクサーとして東洋太平洋・日本王者、フィリピン王者とも4度戦った。
”起業”と”プロボクサー”二足わらじの経験から、多様な働き方を推奨し、アスリートのセカンドキャリア支援活動にも力を入れる。
海外や日本全国で資格関連の講師活動や講演、ヘルスケアアプリ開発アドバイザー、書籍・雑誌の監修、TV・インターネットTVなど、メディア出演多数。

[経歴]
・株式会社メイド・イン・ジャパン代表取締役
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)理事

[保有資格]
・IBMA認定パーソナルストレッチマスタートレーナー
・IBMA認定ピラティスマスターインストラクター
・加圧国際大学認定KAATSUスペシャルインストラクター
・米国ISNF認定サプリメントアドバイザー

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