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タイ古式マッサージの特徴と他との違い★セラピスト資格をおすすめする理由とは?

タイ古式マッサージを行うセラピストとカスタマー

2023年05月10日更新

<この記事のポイント>

・タイ古式マッサージは、タイ伝統医学や「セン」と呼ばれる10本のエネルギーラインに沿って施術するマッサージ。

血行促進やリラックスの効果が高いと言われ、特に下半身を重点的にマッサージするのが特徴。

・こっている部分だけでなく全身を長時間かけてマッサージするのが他のマッサージ技術との違い

2人で行うタイ古式マッサージは施術者にもメリットがある。

タイ古式マッサージとは?

タイ古式マッサージとは、タイ伝統医学や「セン」と呼ばれる10本のエネルギーライン(イタライン・ピンガラ・スマナ・カタラリ・サハサランシイ・タラリィ・チャンタプサン・ルチャン・スクマン・シキニー)に沿って施術を行うマッサージの種類の一つです。

ヨガのポーズを取り入れた動きも多く、指圧とストレッチを織り交ぜてゆったりとしたリズムで行うため、痛みもなくリラックス効果があると言われています。

伝来の歴史

タイ古式マッサージの起源は、約4000年前に生まれたインドの伝統医学”アーユルヴェータ”までさかのぼります。
アーユルヴェーダの古い文献には「身体を癒し丈夫にする方法」として記されていました。

タイには今から2500年程前に、仏教の僧侶たちがインドからタイに移り住む形で仏教が伝来し、マッサージの技術もこれと同時に伝わったと考えられています。
タイ医学の創始者として知られる、ブッダの主治医であったシヴァカ・ゴーマラバット師は、ブッダとその弟子を施術することでタイマッサージの技術を導き出しただけでなく、ハーブやミネラルに備わっている癒しの力をも発見したと言われています。
そして19世紀初頭のタイ国王ラマ2世の時代に、この技術は確立され、現在もタイの伝統医療として世界各地で取り入れられています。

タイ古式マッサージの特徴

タイ古式マッサージは、タイ本国では2時間以上かけて行うのが一般的です。
じっくりと時間をかけてマッサージすることで、血流を改善し、自然治癒能力を高めることが目的です。
タイの伝統医学によると、局部的なコリや不調は全身の血流が滞っていることが原因だと考えられています。
そのため、指圧やストレッチの技術を利用し、頭の先から足の先までの全身を緩やかなリズムで施術を行います。
その中でも特に、血流が滞りやすいと言われる足の施術を非常に重視するのが特徴です。

ゆったりとしたリズムで筋肉に働きかけるため、強い痛みを感じることはほとんどなく、2時間という長い施術の中では、あまりの気持ちよさに眠ってしまう人がほとんどです。
血液の巡りが悪い場合、稀に痛みを感じることもありますが、老廃物の詰まりをしっかり流すことで、むくみやだるさが取れ、施術後は身体がすっきり軽く感じるでしょう。

他のマッサージとの違い

一般的なマッサージでは、身体の凝っている場所を局所的にほぐすことがほとんどです。
ほぐれた筋肉は、元に戻ろうとするため、マッサージ後や翌日以降に痛みやだるさなどの「揉み返し」を感じるケースもあります。
しかし、タイ古式マッサージは、凝っている部分だけを急にほぐすのではなく、全身の筋肉をストレッチしながら、悩みの箇所にアプローチしていきます。
また、タイ古式マッサージによってほぐれた筋肉は、約3週間ほどかけてゆっくり元の状態に戻っていくと言われています。
そのため、揉み返しが起こりにくく、マッサージの効果が長く続くというメリットが人気の理由です。

ストレッチも取り入れた施術法

タイ古式マッサージの効果が高い理由の一つが、ストレッチ要素も取り入れているためだと言われています。
マッサージは、ストレッチと組み合わせることにより効果が倍増すると考えられています。
ストレッチは、筋肉を”面”として捉え、筋肉に広範囲に働きかけるアプローチです。
一方、マッサージは筋肉を”点”として捉え、指圧などで局部的にアプローチします。

例えばデスクワークのように同じ姿勢を続けることで、肩や首や腰が広範囲に固まってしまったら、ストレッチで上半身全体の柔軟性を高めます。
背中や腰などに凝りがある時は、そこをピンポイントでマッサージしますよね。


つまり、マッサージにより局所的な血流を促して皮膚や筋肉の温度を上げ、その後にストレッチを行うと、さらに効率的に筋肉が広範囲に伸び、全身がほぐれるのです。
タイ古式マッサージは、ストレッチとマッサージの両方のメリットを取り入れた施術法だと言えるでしょう。

ストレッチ資格を取得するなら

2人で行うタイ古式マッサージは両者へメリット
がある

1人で行うストレッチも、もちろん効果は得られます。
しかし、タイ古式マッサージでは1人では伸ばせない筋肉を2人でゆっくりと伸ばしていきます。
これは施術する側も身体を適度に動かすことができ、ストレッチ効果もあります。
タイ古式マッサージが「2人で行うヨガ」とも呼ばれる理由です。

また、タイ古式マッサージの施術を行う際の施術者は、相手の呼吸を非常に意識します。
相手と呼吸を合わせて調和し、ゆっくりとマッサージを行うことにより、少しづつ副交感神経を優位にしていきます。
2時間という長い時間施術するには、大変な集中力を要します。
施術者のこの集中状態は、一種の瞑想状態であるとも言われます。

インドに始まった「アーユルヴェーダ」の考え方を取りいれ、施術者にとっても、かなりのヨガ効果やストレッチ効果を含んでいるタイ古式マッサージ。
各地でタイ古式マッサージを提供するサロンなども増え、伝統的な考え方やマッサージのノウハウを学んだタイ古式マッサージセラピストの需要も増えています。
マッサージを受ける側はもちろん、施術提供側としても効果を得られる、ぜひおすすめしたいマッサージです。

 

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この記事の著者
naoco

監修者

naoco

複数のヨガスタジオ・スクール等の立ち上げに参画し、フリーランスヨガインストラクターとして独立。
ヨガ資格者養成講師として全国各地にヨガインストラクターを多数輩出しているヨガの専門家。
自身のヨガスタジオ「ナディーンヨガ」を主宰している。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・骨盤調整ヨガTT修了


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naoco

複数のヨガスタジオ・スクール等の立ち上げに参画し、フリーランスヨガインストラクターとして独立。
ヨガ資格者養成講師として全国各地にヨガインストラクターを多数輩出しているヨガの専門家。
自身のヨガスタジオ「ナディーンヨガ」を主宰している。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・骨盤調整ヨガTT修了


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