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ストレッチトレーナーになる方法〜ストレッチ資格取得は必要?〜

足のストレッチ施術を女性に対して行うトレーナー

2019年10月28日更新

この記事のポイント

・解剖学に基づいた「ストレッチ」は、全てのボディワーカーに必要な知識であり、応用が効く

・ストレッチトレーナーは、エントリーレベルで資格を取得しておいた方がよい

・ストレッチトレーナーになるには、体系的に学べる資格スクールに行くことがおすすめ

・資格の種類とスクールは、ある程度の知名度と経験豊富な信頼できる講師で決めるべき

・ストレッチトレーナーに必要な資質は、「サービスが好き」「向上心を持って常に学び続ける」という2点

「ストレッチ」は全てのボディーワーカーに有益な知識

「ストレッチ」というアプローチを習得する一番のメリットは、”応用が効く”ことです。
私は、ストレッチを「会計の世界でいう”簿記”のようなもの」という言い方をしています。

ストレッチは、解剖学に基づいたアプローチです。
解剖学は身体の仕組みを理解するための基本知識であり、ボディワーカーを目指す以上、解剖学を学ぶことは必須だといえます。

例えば筋トレは、筋肉の構造など仕組みが理解できていなければトレーニングできません。
ヨガ・ピラティスインストラクターも、身体の構造を理解していなければ、正しいアジャストやインストラクションは不可能です。
更に、整体における姿勢改善や骨盤調整も、アプローチの基本は筋肉と骨であり、解剖学に繋がります。
マッサージにおいても、筋肉を“点”で押す「ほぐし」だけでなく、“線”で引き離す「解剖学に基づいたストレッチ」のようなアプローチは効果的といえます。

つまり、解剖学に基づいたストレッチを習得することで、身体の基本構造を理解することができ結果的に筋トレやヨガ・ピラティス、マッサージなどのアプローチができるようになるのです。
最初にストレッチを習得しておけば、その解剖学をベースとした身体の仕組みについての知識は、パーソナルトレーナーヨガインストラクター、整体師など、様々なアプローチに応用をして必ず活かすことができるでしょう。
これが、私が「ボディワーカーを目指す全ての方に、まず初めに習得して欲しいアプローチ」としてストレッチをおすすめする理由です。

もちろん、ボディワークにおいて「ストレッチ」が全てだとは思っていません。
身体の状態をより良くするためにストレッチでは通用しないこともあります。
むしろ私のベースであるパーソナルトレーニングの中で、「ストレッチ」のアプローチは10%ほどしか使っていません。
しかし、ストレッチというアプローチを習得する上で学ぶ理論やテクニックは、100%活かしているといっても過言ではありません。

[参考ブログ記事]
まだテキストで解剖学を勉強してるの?

ストレッチをするのにストレッチトレーナー資格は必要?

ストレッチトレーナー資格を取得しないと、ストレッチトレーナーになれないのでしょうか?

いえ、実は違います。
パーソナルトレーナー資格同様、ストレッチトレーナー資格に国家資格はなく、全ての団体が民間資格のため、必ずしも必要ではないのです。
パーソナルトレーナー資格やストレッチトレーナー資格が国家資格になることはしばらくないでしょうし、個人的にはストレッチ資格を国家資格にする必要はないと思っています。
理学療法士や柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、鍼灸師などが類似のジャンルの国家資格といえますが、国家資格と言えども、実力と収入は個人でまちまちです。

国家資格になれば、国から認められた高度な技術のように見えるかもしれません。
しかし、上記の国家資格保持者よりも民間資格である整体師やパーソナルトレーナーに依頼をして、身体の不調が改善したという方をたくさん見てきました。
つまり、予防や改善、ボディメイクを中心とした身体に関する業界は、技術力と経験が重要なのです。(コミュニケーション能力なども必要ですがここでは割愛します)

国家資格は、業務範囲が守られている反面、自由度が低い部分があります。
この業界の場合は、民間資格の自由度の高さというメリットを活かした方が、技術に幅が広がると思っています。
そのため、パーソナルトレーナーやストレッチトレーナーのように、個々の身体の状態に合わせてアプローチしていくトレーナーの場合は、国家資格になることが必ずしも良いことではないと考えています。(鍼灸師のみ医師以外で身体の中に直接アプローチできる資格なので、他資格にはないメリットがあると思います)

弊社のカラダメンテ養成スクールには、理学療法士や柔道整復師の方はもちろん、フィットネスクラブのディレクターの方や研修担当のトレーナーの方もストレッチを学びに来られます。
既にボディワーカーとして働いていらっしゃっても、毎回新たな知識や技術をかなり持ち帰ってもらえているようです。
経験や技術力が重要なこの業界では、国家資格や民間資格という「資格」そのものに拘る必要はないのです。

[参考ブログ記事]
ストレッチトレーナーの求人・就職先ってどこ?未経験OK?アルバイトと正社員はどちらが多い?

ストレッチトレーナーになる方法

では、ストレッチトレーナーになるには、どうしたらよいのでしょうか?
ストレッチトレーナーになる方法には、主に以下が挙げられます。

① ストレッチ資格スクールで体系的に学び、ストレッチトレーナー資格を取得する
② フィットネスクラブで働き、ストレッチの研修を受ける
③ フリーランスのストレッチトレーナーに教わる

パーソナルトレーナー、ヨガインストラクターも同様ですが、ストレッチトレーナーも民間資格ですので「私はストレッチトレーナーです」と言ってしまえば、晴れてその瞬間からストレッチトレーナーです。
しかし、果たしてそれで自信を持って、お客様にサービスを提供できるでしょうか?

私自身も、15年ほど前のアルバイト時代にフィットネスクラブでの研修を受け、パーソナルストレッチのサービスを提供していたことがあります。
しかし当時は、日々来られる、肩こりや腰痛、不良姿勢に悩まされるお客様に対して、満足のいく結果を提供できませんでした。
やはりパッケージサービスを提供するだけの研修の域を抜けることはなく、正しいストレッチを理解しないままサービスを提供していたので不安だらけだったのです。
そこから猛勉強をして、今があります。

先の②③は、一通り表面的なストレッチの「形」を学ぶことはできると思います。
しかし、ストレッチの技術はほんのちょっとやり方が変わるだけで大きく結果が変わる繊細なアプローチです。
そのため、やはり①のようなストレッチ資格スクールで体系的に学ぶことをおすすめします。

[参考ブログ記事]
ヨガインストラクターやパーソナルトレーナーにとって資格は本当に必要なのか?

ストレッチトレーナー資格の種類とスクール、講師選びのポイント

お伝えした通り、ストレッチトレーナーになるには、ストレッチトレーナー資格は不要です。
しかし、ストレッチトレーナーを仕事として活動していきたい場合は、エントリーレベルとして必ず1つは資格を持っておいた方がいいでしょう。
また、WEBサイトやチラシなどの媒体で他のストレッチトレーナーと比較される可能性もありますので、やはり資格はあるに越したことはないと思います。

ではどのストレッチ資格ブランドを選べよいのでしょうか?
ストレッチトレーナー資格は、パーソナルトレーナー資格とは異なり、発行団体は、それほど多くはありません。
しかし、パーソナルトレーナー資格選びと同様に、やはり学ぶ内容と方向性で選ぶことが重要です。

カラダメンテ養成スクールで発行している資格団体IBMA(国際ボディメンテナンス協会)は、ストレッチ教育のパイオニアであり、ストレッチ資格の歴史は長く知名度もあります
もちろん、資格の信頼度と知名度だけで決めるのではなく、習得したいアプローチや、提供するお客様のニーズに合った内容の資格を取得するべきだと思います。

お客様に提供して初めて、技術は生きてきます。
ニーズに即した内容を提供しているストレッチトレーナー資格の種類を選ぶことが最も大切です。

また、資格の種類を選ぶ一つのポイントとして、「講師の信頼感」は確かめた方がいいでしょう。
資格やスクールの知名度よりも、講師のレベルで差はつきますし、先生と生徒の繋がりは一生ものです。
この先ストレッチトレーナーとして活動した時に、相談に乗ってもらえるかどうかも重要な点だと思っています。

例えば、ブログや記事監修などで有益な情報を惜しみなく発信している先生ならば、講義でも全力で知識を共有してくれるため、得られるものが多く有意義な時間となるでしょう。
講師やスクールの知名度だけで判断するのではなく、SNSなど様々な媒体で、日々どんなことを発信しているかもチェックしてみることをおすすめします。

このようなポイントを含め、料金設定資格取得期間(短期で資格取得してデビューできる、じっくり学べるなど好みは様々です)など、現実的な部分も踏まえて決めるようにしましょう。

[参考ブログ記事]
ストレッチトレーナーと合わせて資格取得!おすすめのパーソナルトレーナー資格の種類は?

ストレッチトレーナーに向いている方、向いていない方

以下は「パーソナルトレーナーになるには」でもお伝えしましたが、ストレッチトレーナーにおいても重要なことです。

ストレッチトレーナーとしての活動に学歴は関係ありません。
中卒でも、大卒でも、誰でもストレッチトレーナーになることができます。

ただし、継続的に学び続けることができない方は、ストレッチトレーナーという職業には向いていません。
常に向上心を持って、必要であれば自身で調べて、資格スクールやワークショップに通ったり、専門書籍を買って独学で学び続けることを自然にできる方でないと難しいかもしれません。
なぜならば、ストレッチ専門店がブームになったのは5年ほど前からですし、まだまだ全国では一般の方の知名度は高くありません。
ストレッチというアプローチが市民権を得るためには、まだまだこれからだと思います。
ストレッチトレーナー専門でなくても、パーソナルトレーナー兼ストレッチトレーナーや、エステ・マッサージ店でエステ+αでストレッチを提供するエステティシャンなど、ストレッチ資格者がよいサービスを提供していけば、どんどん社会的地位は上がっていくでしょう。
そのためにはストレッチトレーナーが常に学ぶ必要があります。
ストレッチトレーナーは、常にアンテナを張って、自ら学びにいき、お客様からも学習し、知識と技術を常にブラッシュアップして成長できる方が向いていると思います。

ストレッチトレーナーは、お客様との距離も近く、とてもやりがいのある職業です。
お客様から生の声を聞くことができますし、身体が変わったことで人生が変わる方もいらっしゃいます。
学び続けることで、自分の成長も感じられます。
ストレッチトレーナーになるには、何より「サービスが好き」「学ぶことが好き」という2つの資質が必要なのだと思います。

[ストレッチトレーナーを目指す方は]
IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格スクール

この記事の著者
山川和樹

監修者

山川和樹

フリーパーソナルトレーナー活動を経たのち起業。
「カラダメンテ」「カラダメンテ養成スクール」「ヨガステ」「資格のマナビバ」の4ブランドを立ち上げる。
会社経営する傍ら、プロボクサーとして東洋太平洋・日本王者、フィリピン王者とも4度戦った。
”起業”と”プロボクサー”二足わらじの経験から、多様な働き方を推奨し、アスリートのセカンドキャリア支援活動にも力を入れる。
海外や日本全国で資格関連の講師活動や講演、ヘルスケアアプリ開発アドバイザー、書籍・雑誌の監修、TV・インターネットTVなど、メディア出演多数。

[経歴]
・株式会社メイド・イン・ジャパン代表取締役
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)理事

[保有資格]
・IBMA認定パーソナルストレッチマスタートレーナー
・IBMA認定ピラティスマスターインストラクター
・加圧国際大学認定KAATSUスペシャルインストラクター
・米国ISNF認定サプリメントアドバイザー

[Twitter]@kazukazeymkw
[note]note.mu/kazukaze
[ブログ]ameblo.jp/kazukaze/
[Instagram]@kazukaze


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フリーパーソナルトレーナー活動を経たのち起業。
「カラダメンテ」「カラダメンテ養成スクール」「ヨガステ」「資格のマナビバ」の4ブランドを立ち上げる。
会社経営する傍ら、プロボクサーとして東洋太平洋・日本王者、フィリピン王者とも4度戦った。
”起業”と”プロボクサー”二足わらじの経験から、多様な働き方を推奨し、アスリートのセカンドキャリア支援活動にも力を入れる。
海外や日本全国で資格関連の講師活動や講演、ヘルスケアアプリ開発アドバイザー、書籍・雑誌の監修、TV・インターネットTVなど、メディア出演多数。

[経歴]
・株式会社メイド・イン・ジャパン代表取締役
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)理事

[保有資格]
・IBMA認定パーソナルストレッチマスタートレーナー
・IBMA認定ピラティスマスターインストラクター
・加圧国際大学認定KAATSUスペシャルインストラクター
・米国ISNF認定サプリメントアドバイザー

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