2019年09月25日更新

パーソナルトレーナーやヨガ・ピラティスインストラクターなど、一度でも身体について体系的に学んだことがある方は、筋肉の名前と大体の位置は、既に知っているかと思います。

しかし、その筋肉を実際に触る事はできますか？

パーソナルトレーナーやヨガ・ピラティスインストラクター、直接身体に触れることが多い、整体師、セラピスト方でさえも、実は個々の筋肉を正確に触ることが出来る方は多くはありません。
しかし、姿勢改善や肩こり・腰痛改善などのコンディショニングに必要になるのが、筋肉に触れるパルぺーション（触診）技術です。

このワークショップでは、個々の筋肉に直接触るためのナビゲーション法をお伝えしていきます。
正確に、筋肉に触れることで、整体や筋リリースなどのテクニックにも応用できるようになります。
むしろ、筋肉に正確に触ることができなければ、的確なアプローチはできないといっても過言ではありません。
パーソナルトレーナーとしての幅を広げたい方、整体師やセラピストの方などにぜひおすすめしたいワークショップです。

今回も、整体師、セラピスト養成スクール指導者、ヨガインストラクターといった、既に現場で活躍中のボディワーカーの方々が学びを深めるために参加していました。

限られた時間の中で30個もの筋肉を扱うため、座学による講義の時間はなく、ひたすら筋肉に触れていく実践重視のワークショップになります。

【本講座で触れる筋肉一覧】（※シリーズにより下記にない筋肉も触れていきます）
大円筋・小円筋・棘下筋・棘上筋・肩甲下筋・小胸筋・前鋸筋・僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋・大腰筋・腰方形筋・胸鎖乳突筋・縫工筋・大腿筋膜張筋・大腿直 筋・薄筋・長内転筋・大内転筋・内側広筋・外側広筋・大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋・前脛骨筋・長腓骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・膝窩筋・後頚骨筋 

講義では、まずは筋肉の起始・停止部を確認していきます。
皆さん、十分な知識を持ち合わせていましたが、骨格模型や人体解剖図などを用いて確認し、講師の経験談も交えながら、さらに深い理解を得ていました。
簡単に確認した後、筋肉に直接触れていくためのナビゲーション法を学んでいきます。

小円筋を例に挙げると、下記のように学んでいきます。

① 肩甲骨の下角を探し、そこから指2本上（頭方）の位置に目安をつける
② 上腕骨大結節を探す
③ 上腕骨大結節から指1本下方（尾方）、そして指3本下方（尾方）にそれぞれ目安をつける
④ 3つの目安を線で結んだ中に、小円筋が確認できる

いかがでしょうか？
ちょっと難しいな、と思われた方もいるかもしれませんね。

講義では、一番初めに講師が、上記の手順の一つ一つを丁寧に、順を追って身体に触れながら解説してくれます。
今回の例で言うと、目的の小円筋にたどり着くための道しるべとなる「肩甲骨の下角の探し方」「上腕骨大結節の探し方」なども解説するので安心です。

テキストでは上記のように解剖学用語も使用しており、一見難しいように思えます。
しかし、講義では実際にお手本を見せてくれるため、心配いりません！

筋肉に触れるまでの手順を確認後、ペアになって実技を行っていきます！
講義のほとんどの時間をこの実技に使っているので、皆さん納得がいくまでじっくり取り組んでいました。

お手本を見ている時は簡単そうでも、いざ触ってみると分からなくなってしまうものです。
そんな時も、少人数なので質問もしやすく、理解できるまで練習が出来る環境となっています。

筋肉に的確に触れられる事により、提供しているサービスの質をワンランクアップさせる事ができるでしょう。
そして、それが必ずあなたの強みとなるはずです！

パルぺーション（触診）技術は、ボディーワーカーの基本であり、絶対に廃れることのない普遍の技術です。
インストラクター、セラピストを目指す方は、ぜひ習得して下さいね。

今回レポートをしたワークショップはこちらです！
「ボディナビゲーション講座」

［参考ブログ記事］
ボディワーカーにとって「触診」は必須のスキルです
ストレッチをしても伸びない原因は「皮膚」にある！？