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「ピラティスアナトミー講座」ワークショップレポート

人体模型を使って講義を行う講師と生徒

2019年09月25日更新

 

理学療法士×ボディワーカーによる「ピラティスアナトミー講座」どんなことを学ぶの?

ピラティスアナトミー講座では、ボディワーク(ピラティス、ヤムナ、フランクリンメソッドなど)、理学療法などを中心に、ダンサー、振り付け指導などの身体の使い方を中心とした指導経験を元に、感覚を確かめながらのわかりやすい生きた解剖学で学びを深めていきます。
「上肢・体幹編」「下肢・骨盤編」の二部構成となっています。

①「ピラティスアナトミー講座(上肢・体幹編) 」

ピラティスの原則にある「呼吸」「軸のエロンゲーション(伸長)」「脊柱の分節的な動き」「コアコントロール」「肩甲帯の組織化」について、解剖学や運動学、生理学の知識と実技を伴うワークショップです。

ボディーワークの現場で求められる、
・毎年の身体測定で背が縮んでしまうけれど、何か解決策はないのか?
・口呼吸と鼻呼吸どちらが良いの?
・ピラティスが胸式呼吸なのはなぜ?
・深呼吸はなぜ身体によいの?
・椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の予防や改善のための運動は?
・五十肩や肩こりを改善したい
などの問題を、ピラティスで解決していきます。

【内容】
・脊椎のデザインと機能
・頚椎、胸椎、腰椎の椎間関節の形状と動き
・肋椎関節と胸肋関節ー肋骨の運動
・呼吸の生理学と運動学
・機能的な呼吸を導く
・呼吸と脊椎のエロンゲーションの関係
・呼吸筋とコアコントロール
・肋骨と肩甲帯の関係
・肩甲上腕リズム

②「ピラティスアナトミー講座(下肢・骨盤編) 」

ピラティスの原則である「下肢のアライメント」「体重支持」「動作の統合」「センタリング」について、解剖学や運動学、生理学の知識と実技を伴うワークショップです。

人間の骨盤から足までの繋がりと関節の連動は回旋を伴います。ロボットでは再現できない、とても良くできた複雑なデザインと構造です。
なぜこのように進化したのでしょうか?
下肢と頭や体幹の関係を考えながら、機能的な立位、座位を探ります。そして可動性と安定性を備えた下肢を導くための実技を学びます。

【内容】
・骨盤の進化と解剖学
・股関節と骨盤の傾きの関係
・ニュートラルな骨盤を導く
・股関節の健康
・大腿骨頭荷重テスト
・骨盤、大腿骨、頸骨、足関節の連動
・歩行と衝撃吸収
・重心線を感じるー頭から足裏までの統合
・負担の少ない立ち方、座り方一運動のスタートポジション

ピラティスインストラクターだけでなく、
解剖学を深めたい方、ヨガやストレッチなど様々なボディーワークの指導者に対応しており、170ページ以上に及ぶスライド資料がついた充実した内容です。

今回は、ピラティスインストラクター、ストレッチトレーナー、ジャイロトニック、バレエ指導者などをバックボーンにしている方が多く、既にピラティス資格を保持している方の割合が若干多かったものの、これから資格取得しようとしている方もいらっしゃいました。

なぜ、ピラティスではハンドレッドを最初にやるのか?

まずは座学で、呼吸の生理学と運動学などピラティスにおいてとても大切な「呼吸」を深掘りしていきます。
腹式呼吸と胸式呼吸の違い、口呼吸と鼻呼吸の違いなどを体感して確かめながら、コアにどう繋がっていくかを考察していきます。

ピラティスではハンドレッドを一番最初にやる場合が多いと思います。
一体なぜなのでしょうか?

講師曰く、
・交感神経の活性化
・心機能や血液循環向上
・四肢の統合が可能
・運
動リズムを作る
・エロンゲーションなど、ピラティスに必要な項目を
総合的に網羅しながらコアを意識して胸郭を三次元に可動させる呼吸に特化できる
など、メリットが多いからとのことです。

呼吸の際にインナーユニット(腹横筋・骨盤底筋・横隔膜・多裂筋)が解剖学的にどういう状態にあるのか、脊柱のエロンゲーションがどう変わっていくのかなどをしっかりと解説し、実技でボールなどのツールを使いながらピラティスの動きを丁寧にチェックしていきます。
ほとんどの解説において、骨格模型などビジュアルで見せながら、動きながら、体感ベースで進めていたのが印象的でした。

即効実感!感嘆の声が上がるデモンストレーションの数々

次は、頚椎・胸椎・腰椎の関節運動を再現し、脊柱の生理学的な動きを確かめていきます。
脊柱屈曲した時に、回旋の可動域はどうなるのか、どう動くと回旋はしやすくなるのかなど、普段の生活では意識しないであろう動きを確認していきます。

ピラティスで大切とされる脊柱のアーティキュレーションも、動かない関節と動きすぎる関節が出てくることで、不必要で過度な力の分配となり、障害の原因になります。
健康な脊柱は、可動性(モビリティ)と安定性(スタビリティ)のバランスが必要なのです。

ペアになり、脊柱に他動的に少し変化を加えたウォーキングデモンストレーションでは、歩きやすさが変わるのがわかり、感嘆の声とともにエロンゲーションの大切さを実感されていました。

やはり大切なのは「アナトミー」

下肢・骨盤編では、主に骨盤周辺のコアマッスルにフォーカスしていきます。
骨盤の前傾・後傾など、ニュートラルポジションから外れた場合に、ハムストリングスや大腿四頭筋、腸腰筋などはどうなっているか?など、まずは姿勢の基本的なところから学び、それからインナーユニットの重要性と機能を深めていきます。

参加された方々も、普段から「骨盤」や「股関節」という言葉を使っているものの、「骨盤の役割」や「股関節や仙腸関節の位置や形状や動き」を知っている方は少なかったようで、今回それが確認できて良かったというのが皆さまの感想でした。

「一般成人のピラティス指導を習ってきたが、スポーツクラブなどの現場では年齢層が高いので、指導に自信がない」というある参加者の方からは、中高年者の生活動作のためのピラティス、スポーツ選手のためにピラティスエクササイズの応用についての質問があり、講師は丁寧に答えていました。
また、サッカーコーチの方からは、ご自身が日頃ハードなトレーニングをされているにも関わらず「ピラティスがあまりにもハードで驚いた、大変疲れた」という感想で、サッカーにもピラティスを活用できるということを実感されたようです。

他にも、腰痛(椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症)、側弯症、足部アーチなど、様々な不定愁訴を改善するためにどうピラティスを使っていけばよいのかなど、アナトミー(解剖学)とピラティスをつなげた、とてもわかりやすい講座でした。

ご参加いただいたお客様の声

・目から鱗の情報がたくさんありました。解剖学を動きながらとか人に触ったりしながらやったので分かりやすかったです。
・1つ1つ分解して説明いただいたのでとても分かりやすかった。
・ピラティスだけでなく他の分野からも取り入れた内容で分かりやすかったし、もっと色々知りたいと思いました。あっという間に時間が過ぎてしまい楽しんで受講できました。

今回レポートをしたワークショップはこちらです!
ピラティスアナトミー講座(上肢・体幹編) 
ピラティスアナトミー講座(下肢・骨盤編) 

[ピラティス資格取得を目指す方は]
IBMA認定ピラティスインストラクター資格取得コース

[参考ブログ記事]
ヨガ・ピラティスインストラクター資格を取得するメリットとデメリット
コアマッスルって何?骨盤調整はコアマッスルの機能を向上させる

この記事の著者
カラダメンテ養成スクール

東京でボディーワークの資格取得を目指す「カラダメンテ養成スクール」
IBMA認定資格、加圧国際大学認定資格など、ボディワークに関する権威のある資格取得を目指すスクールです。

①ヨガインストラクター資格
②ピラティスインストラクター資格
③パーソナルストレッチトレーナー資格
④パーソナルトレーナー資格
⑤タイ古式マッサージセラピスト資格
⑥加圧トレーニングインストラクター資格

6つの資格コースと数々のワークショップを開催しています。
https://school.karadamainte.com/


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この記事の著者
カラダメンテ養成スクール

監修者

カラダメンテ養成スクール

東京でボディーワークの資格取得を目指す「カラダメンテ養成スクール」
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①ヨガインストラクター資格
②ピラティスインストラクター資格
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