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触診とは?筋肉の触り方のポイントとテクニックをパーソナルトレーナーにわかりやすく解説!

触診のやり方

2019年08月25日更新

この記事のポイント

・手指を使って筋肉や骨に触るスキルや正確な筋肉のポジションを確認する技術である「マッスルナビゲーション(触診)」は、ストレッチの際に非常に重要。

・マッスルナビゲーション(触診)のポイント
 ① 近くにある触りやすい骨を目印にする(ランドマーク)
 ② 指の幅を目安にする
 ③ 筋繊維の走行に沿ってたどる
 ④ 筋の束に触れたら上下左右に指をずらして感触を確かめる

・マッスルナビゲーションのテクニック
 ① 圧迫
 ② つまみ
 ③ さすり

・マッスルナビゲーション(触診)を簡単にするコツは、「ランドマーク(目印)」。

・マッスルナビゲーション(触診)では、強く押しすぎないことが大切。

・ストレッチやマッサージもマッスルナビゲーション(触診)の知識でスキルがワンランクアップする。

触診とは?

触診とは、手・指で患者の身体に触って筋肉の位置を確認する方法です。
ストレッチ業界においても、この触診法に沿って手指を使い、筋肉や骨に触るスキルや正確な筋肉のポジションを確認する技術は、非常に重要です。
弊社の運営する「カラダメンテ養成スクール」でも、この触診に沿った「マッスルナビゲーション」というスキルを習得し、身体理論に基づいたストレッチを提供できるストレッチトレーナー資格コースを実施しています。

ストレッチを正しく行うためには、起始・停止の位置の理解は最も大切です。
特に深層筋などのストレッチしにくい筋肉の場合は、より正確に筋肉の位置を捉えることが必須だと言えます。
例えば、筋腹が柔らかく、末端・腱付近が硬い場合、全体にストレッチをかけると”ゆるみ”を助長してしまう可能性があります。
この場合は、硬い部分のみにアプローチをしなければいけません。
マッスルナビゲーション(触診)のスキルがあると、こうしたケースではとても効果的なのです。
そこで今回は、筋肉の触り方であるマッスルナビゲーション(触診)のポイントや基本テクニックをお伝えします。

マッスルナビゲーション(触診)のポイントと基本テクニック

【マッスルナビゲーションのポイント】
① 近くにある触りやすい骨を目印にする(ランドマーク)
② 指の幅を目安にする
③ 筋繊維の走行に沿ってたどる
④ 筋の束に触れたら上下左右に指をずらして感触を確かめる

【マッスルナビゲーションテクニック】
① 圧迫
主に、筋腹が大きい筋肉や、深層部に付着する筋肉を触知するのに有効(小円筋など)
② つまみ
主に、浅層に付着する筋肉や、筋腹が薄い筋肉に対して有効(僧帽筋上部など)
③ さすり
主に、筋腹が少なく深層に付着する筋肉に対して有効(膝下筋など)

これらの基本の筋肉の触り方を元に、筋肉を的確に捉えることで、姿勢改善やコンディショニンングに活かしましょう。

[参考ブログ記事] ストレッチに秘められた美容効果!姿勢改善や骨盤調整はストレッチが効果的!

マッスルナビゲーション(触診)の上達のコツは目印をつけること

マッスルナビゲーション(触診)をより簡単にするコツは、「ランドマーク(目印)」をつけることです。
多少の個人差はありますが、この起始・停止は、誰でも大抵同じような位置にあります。

例えば、骨盤の前部に突出している上前腸骨棘(ASIS)には、大腿直筋・縫工筋・大腿筋膜張筋という3つの筋肉が起始部として付着しています。
触診する度に筋肉の位置を探していては、慣れるまでにかなりの時間を要してしまいますが、骨盤の上前腸骨棘(ASIS)の位置を把握していれば、ここに付着する3つの筋肉は比較的容易に触診が可能となります。
このように、骨などのランドマークを見つけることが、マッスルナビゲーション(触診)を容易にするポイントなのです。

触診の注意点〜強く押さえることが目的ではない〜

マッスルナビゲーション(触診)を実施する際の指の圧は、強くなりすぎないようにすることが大切です。
圧が強すぎると、指で押しているその箇所のみへの刺激になってしまい、いわゆる指圧になってしまいます。

例えば、リリースなどのテクニックも、あくまで筋肉の癒着を取り除き、組織の滑走性を出すことが目的です。
特定の一カ所のみを刺激することが目的ではありません。
もちろん複数の筋の連結部分など、癒着しやすい箇所や筋が厚い部位、皮下脂肪が比較的多い部位には重点的にリリースを行うことも重要です。
しかし基本的には、筋肉を押した際に、軽くその部位の形が変化する(指が軽く筋に入り込む)程度で良いでしょう。

軟部組織、特に筋肉の癒着に対してアプローチする場合、筋の癒着は主に隣り合わせになっている筋の間の溝、「筋間溝」で起こりやすくなります。
この溝を的確に触り、動かす事が、身体の可動域の改善、疼痛の緩和や消失に繋がります。
つまり、筋肉の付着部となる起始・停止を知り、的確に触診できることが、ストレッチ・マッサージ・トレーニングなどを行うボディワーカーにとっては効果的な武器となるのです。

触診が難しそうな深層筋でも、起始・停止や筋走行(筋繊維の走る方向)を理解していれば比較的容易に触れます。
言い換えれば、通常のストレッチ、マッサージ等では改善できない深層筋の機能の低下なども、筋走行の違いを理解していることで緊張度などの違いから簡単にこれらの筋群を触ってアプローチする事ができるのです。

筋肉を的確に触れば、ストレッチもマッサージもワンランクアップする

リラクゼーションを目的としたマッサージは、解剖学を理解し、筋肉を正しく触診できなくても問題はありません。
ストレッチは関節を動かしていくやり方ですが、マッサージは関節を動かさず筋肉に直接圧をかけていくやり方だからです。

しかし、私たち現代人のほとんどは、肩こり・腰痛などの悩みを抱えています。
マッサージに行かれる方は、精神的リラックスだけでなく、肩こりや腰痛の改善を目的とした方が多いのも事実でしょう。
もちろん筋肉に外から直接圧をかけてほぐしていくマッサージも効果的です。
しかしこれに、解剖学を元にし、筋肉の1つのパーツの両端を遠ざけるように身体を動かし筋肉全体を引き伸ばしていくストレッチを組み合わせることで、より効果的にアプローチできることは明らかです。

ストレッチトレーナー、ヨガインストラクター、セラピストなど、世の中には健康・美容に関する職業がたくさんあります。
こうしたボディワーカー(これらの職業を一括りに表現しています)は、筋肉の構造、すなわち「解剖学を理解する」ということが必要です。
その上で、筋肉を正しく触るマッスルナビゲーション(触診)のスキルを習得すれば、多方面からのアプローチが可能となり、ワンランク上のサービスを提供できるでしょう。

弊社が運営する「カラダメンテ養成スクール」では、筋肉の触り方・触診法のワークショップ「ボディービゲーション講座」も随時開催しています。

[マッスルナビゲーション(触診)を習得したい方は]
ボディナビゲーション講座
IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格スクール

[参考ブログ記事]
ストレッチとマッサージの違い。ストレッチがブームで終わらない理由​
ヨガインストラクターにこそ、ストレッチ資格はおすすめ!​
ボディナビゲーション講座」ワークショップレポート

この記事の著者
IBMA

監修者

IBMA

[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


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この記事の著者
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[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


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