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ヨガで背骨を柔らかくするポーズのやり方!効果と硬い原因とは?
2019年07月28日更新
この記事のポイント
・柔軟で強い背骨は、私たちの日常生活において重要
・背骨は、前屈・後屈、ねじりなどの可動域が広く、柔軟さはヨガの上達に繋がる
・背骨を柔軟にすることで、怪我の予防効果やエネルギーの伝達などのメリットを得られる
目次
背骨の作りとは
背骨は、上から頚椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙骨(せんこつ)・尾骨(びこつ)から成り立っています。
椎骨(ついこつ)という円板状の小さな骨が積み重なるようにして一本の背骨を形成しています。
そして椎骨の間には、椎間板というゼリー状のものが挟まっており、脊柱を前後左右に曲げる動きをなめらかにしたり、体重や地面からの衝撃を吸収し、神経や血液などを守るクッション的な役割を担っています。
椎間板そのものは、柔らかくみずみずしい組織である「髄核」が中心を占めていて、その周囲を「線維輪」という軟骨のような丈夫な複雑性組織が、お菓子のバームクーヘンのように何重にも包み、その上下を軟骨板でふたをしている、といった構造になっています。
背骨を柔軟にする効果やメリット
・全身の動きの滑らかさが生じる(ヨガ上達)
・姿勢改善
・生命エネルギー(プラーナ)のスムーズな流れ
・怪我の予防
・胸が広がり肺活量が増える
・脳脊髄液や血液、リンパなどの体液の流れを潤滑にする
脳脊髄液とは、椎骨の中を通っている、脳と脊髄を循環する無色透明の液体で、脳や脊髄を衝撃から守るとともに、栄養補給や不要物質除去の役目をもつ大切な液体です。
この髄液や体液がスムーズに流れるために大切なのが、背骨の”なめらかさ”です。
自由で安定した背骨の動きは、椎間板の弾力性が非常に大切です。
ヨガの前屈や後屈、ねじりなどの”背骨を動かす”ポーズは、脳脊髄液や血液、リンパなどの体液の流れを潤滑にするメリットがあります。
背骨に流れるエネルギー(プラーナ)
ヨガ哲学でも、背骨は重要な役割を果たすとされています。
背骨の周りには、血液やリンパ液などだけではなく、目に見えないエネルギー(プラーナ)が流れていると言われており、そのエネルギーは、私たちが生きるためには欠かせない重要な要素の一つとされています。
ヨガの哲学では、体内には約7万2千本の”エネルギーの通り道”が張り巡らされていると言われています。
この通り道のことを「ナディー」と呼び、それらの代表的なものに、脊柱の中心に「スシュムナーナディ」と、それを螺旋状に取り囲むように存在する「イダーナディー」「ピンガラーナディー」の3つがあります。
7つのチャクラは、脊柱の中心を通って脳へと通ずるこのスシュムナーナーディに沿って並んでいます。
これらのチャクラは、全身の器官や臓器と密接につながり、内分泌系や各神経叢と連携しながら、全身を調整していく上で大切な働きをしているため、各チャクラがバランス良く制御できることが理想とされています。
スシュムナーナディーにしっかりと滞りなくエネルギーが流れることで、各チャクラにエネルギーがスムーズに注ぎ込むように流れていくのです。
[参考動画]
チャクラとアロマの関係【チャクラ対応アロマオイル記載あり】
背骨の髄核のみずみずしさが重要
背骨を柔軟に保つには、髄核が非常に重要なポイントとなります。
髄核は、水分の多いゼリーのようなゲル状のもので、弾力性に富んでいます。
椎間板に圧力がかがると、髄核と線維輪が等分に分担して支えます。
しかし、加齢などの原因で髄核の水分が少なくなると弾力性もなくなり、線維輪にも余分な負荷がかがるようになっていきます。
次第に、椎間板は強さを失い、つぶれていくのです。
身体の動きでみた時、腰を屈曲した場合、下部腰椎の椎間板と椎間関節が運動の中心になり、テコのような運動をします。
脊柱を屈曲すると上下の椎体が近づいて、その間にある椎間板の前方が圧縮されると同時に、後方の二つの棘突起の間が開きます。
逆に脊柱を伸展すると、椎間関節を支点として反対の運動が起こります。
加齢とともに水分量が減り、柔軟性を失いやすくなる椎間板を健康に保つためには、負担をかけず背骨を動かすことです。
ただひとつのポーズだけでなく、背骨の屈曲・伸展・回旋などの動きをまんべんなく行うことが理想です。
背骨が硬い原因とは
背骨が硬いと感じる方は、生活習慣に問題があることが多いと言われています。
普段座りっぱなしでパソコン作業をすることが多い方、または立ちっぱなしで常に背骨を伸ばして直立した姿勢でいなければならない方は特に、背骨が硬くなる傾向があります。
同じ姿勢を長時間保つのではなく、都度都度少しでも身体をひねったり背伸びをするようにして伸ばすことで、背骨を意識して動かす習慣をつけましょう。
滑らかな背骨を得るおすすめポーズとやり方
背骨を屈曲する動きのおすすめポーズ
<前屈のポーズ>
[効果・目的]
背部のストレッチ
疲労や不安の軽減
[ポイント]
はじめのうちは膝を曲げて行うと良い
膝をロックしたままではなく、足の上下を離すように伸ばす
<後屈(上を向いた犬)のポーズ>
[効果・目的]
姿勢の改善
背骨・腕・手首の強化
腹部組織の活性化
[ポイント]
耳と肩の距離を積極的に離して行なう
身体が床から持ち上がらない場合は、床におろしたまま行う
背骨を回旋する(捻る)動きのおすすめポーズ
<半魚王のポーズ>
[効果・目的]
内臓のマッサージ
自律神経やホルモンの調節
[ポイント]
生理痛がつらいときは控えること
背中が丸まらないようにする
日頃の意識で背骨を滑らかにしましょう
背骨は、人体の中心軸となる大切な骨です。
その内側には、ヨガ哲学で考えられる生命エネルギーも流れており、チャクラを刺激するために大切な役割も果たしています。
柔軟な背骨は、怪我の予防やエネルギーの活性化、ヨガポーズのスキルアップなど、たくさんのメリットがあります。
背骨の柔軟さを得るには、日頃から意識的に動かすことが大切です。
簡単に一人でできるポーズが多いため、ぜひ試してみましょう。
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[参考ブログ記事]
【動画一覧あり】ヨガの前屈ポーズで腰痛改善!前屈の効果・効能
チャクラ瞑想で効果的にチャクラを開く方法
監修者
naoco
複数のヨガスタジオ・スクール等の立ち上げに参画し、フリーランスヨガインストラクターとして独立。
ヨガ資格者養成講師として全国各地にヨガインストラクターを多数輩出しているヨガの専門家。
自身のヨガスタジオ「ナディーンヨガ」を主宰している。
[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・骨盤調整ヨガTT修了
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naoco
複数のヨガスタジオ・スクール等の立ち上げに参画し、フリーランスヨガインストラクターとして独立。
ヨガ資格者養成講師として全国各地にヨガインストラクターを多数輩出しているヨガの専門家。
自身のヨガスタジオ「ナディーンヨガ」を主宰している。
[保有資格]
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