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ストレッチをしても柔軟性が上がらない原因は「皮膚」にある!?

肩の皮膚

2019年09月25日更新

<この記事のポイント>

・身体が硬い原因が皮膚の硬さの場合がある。
・筋肉と皮膚の両方を伸ばすストレッチが、柔軟性アップに効果的。
・皮膚を引っ張り、リリースすることでストレッチ効果はアップする。

ストレッチをしても伸びない原因は「皮膚」にある!?

身体を柔らかくするために、ストレッチをしていてもなかなか柔軟性が上がらないと悩んでいる方も多いでしょう。
身体が柔らかくならない原因は、皮膚にある可能性があります。
皮膚も硬くなると、身体の可動域を制限し、いくら筋肉を伸ばすストレッチをしようとしても、うまく伸びることができないのです。

皮膚は、人間が持つ軟部組織の中でも大きな割合を占める組織であり、成人の場合重さにして約9kg、人間の質量の約9%を占めています。
人間の身体は、様々な組織が層のように重なる構造となっており、この層状の組織の最も表層にある組織である皮膚に制限があれば、その下に存在する脂肪や筋膜、筋肉や内臓の動きにも影響を及ぼします。
もちろんストレッチをする際の可動域にも影響を及ぼすのです。
例えば、古傷や生活習慣などにより、特定の方向に対して皮膚の制限がある場合、この制限を少しでも変化させることができれば可動域を驚くほど変化させることも可能なのです。

皮膚を引っぱり、リリースすることでストレッチ効果はアップする!

皮膚の硬さを確認する方法

例えば、「筋肉A」をストレッチするとします。
その時に、筋肉Aに対して強い抵抗、つまり硬さがあった場合、筋肉Aの周りの皮膚に制限がある可能性があります。
この場合、皮膚の硬さをチェックするために皮膚をつまんで引っ張ることにより、皮膚の硬さを確認することができます。
もし筋肉Aの硬さに皮膚の制限が関係していれば、皮膚をつまんで引っ張った時に皮膚の抵抗や、つねられているような痛みを感じるでしょう。
皮膚の制限が関係していなければ、強い皮膚の抵抗も痛みも感じないはずです。
例えば、腕の前腕の皮膚をつまんで引っ張っても強い抵抗や痛みを感じないように、普段から良く動かしている部位であれば特に痛みは感じないはずです。

皮膚からアプローチする方法

筋肉Aを皮膚からアプローチする場合、その筋肉の周りの皮膚をつまんではがすように引っ張ります。
最も制限を感じる部分がある場合は、特にその部分を意識して引っ張ってみて下さい。
起始部や停止部である関節付近は、制限が起きやすい部分ですので集中的に引っ張ると良いでしょう。
試しに皮膚を引っ張った後にストレッチしてみて下さい。
個人差はありますが、可動域が大きく広がることを確認できるでしょう。

皮膚の硬さがストレッチの稼働域に影響する!?

もう1つの皮膚の特性として「骨は皮膚が柔らかい部分に移動しやすく、皮膚が硬い部分では動きにくい」という法則があります。
この特性もストレッチに活用することができます。
皮膚の影響によって関節可動域にストレッチ制限がある場合は、皮膚にアプローチする事で可動域を広げることができるのです。
例えば、前屈する際の関節稼働域に制限がある場合、首を後方から見て皮膚の”しわ”が最も集まっている部分を探します。”しわ”が多く集まっている部分は、基本的にその部位での動きが過剰になっているサインなのです。
”しわ”が集まる部位を見つけたら、その”しわ”を左右から指で軽くつまみましょう。
皮膚を緩めるイメージで行って下さい。
軽くつまんだ状態で前屈をしてみると、多くの場合、皮膚を触る前に比べて可動域が広がっていることが確認できるでしょう。これは、皮膚を介して骨の可動性を変化させることによって起きる現象です。
首の後部で確認できる”しわ”の最も集まる部位は、その分節で頚椎の伸展運動が主に行われているという身体の傾向です。
つまり、この部位の頚椎は前方に 動きが大きく、後方への動きが少ないということになります。
先程の皮膚の法則を応用するならば、”しわ”を軽くつまむことによって前方に動きが大きかった頚椎が、後方に動きやすくなります。
これにより、特定の頚椎への負担が減って前屈の制限が改善されるのです。
もちろんこの法則は頚椎だけではなく、骨盤などその他の骨にも応用することが可能です。
このように、筋肉だけではなく皮膚が持つ特性も利用することで、ストレッチの効果をワンランクアップさせることができるのです。

ストレッチには皮膚の柔らかさも重要です

・皮膚は、人間の質量の約9%を占めている
・皮膚に制限があれば、その下に存在する脂肪や筋膜、筋肉や内臓の動きにも影響を及ぼす
・制限のある皮膚を引っぱり、リリースすることでストレッチ効果はアップする
・骨は、皮膚が柔らかい部分に移動しやすく、皮膚が硬い部分では動きにくい

人の身体は様々な要因が絡み合って、一つの状態をつくります。
特定のアプローチ方法を習得することは大切ですが、ボディワーカーはそれだけに捉われず、総合的な知識と技術を持ってサービスを提供すべきでしょう。
皮膚が硬くなると、ストレッチ効果が感じられなくなったり、可動域を制限する恐れがあります。
どんなにストレッチを続けていても伸びる感覚がない、柔軟性が高まらないという方は、皮膚の硬さにも注意してみましょう。
ストレッチトレーナーにとっては上級アプローチ方法になりますが、「皮膚」も大切ですので、プラスαの知識として理解しておくと良いでしょう。

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この記事の著者
IBMA

監修者

IBMA

[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


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今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
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