2019年09月25日更新

筋の長さや形は様々であり、全ての筋がストレッチで簡単に伸ばせるわけではありません。
筋リリースではこういったストレッチ（伸張）しにくい、またはストレッチ（伸張）を感じにくい筋群が起こす筋の癒着や滑走不全を解消し、筋本来の機能回復を促進させることを目的とした講座です。

筋リリースでは、主にセラピストが手を使い、慢性、蓄積障害によって生じた軟部組織の癒着、繊維症、循環機能障害に対してアプローチしていきます。
すでにストレッチ資格、手技を習得されていて、プラスαの手技を求めている方におすすめのワークショップです。

【本講座で触る筋肉一覧】
［上肢］肩甲下筋・小胸筋・肩甲挙筋・後頭直筋・棘上筋・小円筋・僧帽筋・斜角筋
［下肢］大腰筋・長内転筋・大腿直筋・梨状筋・腰方形筋・膝窩筋・腓骨筋・仙結節靭帯・ハムストリング・前脛骨筋・腸脛靭帯

既にボディワーカーの方で、
・ストレッチトレーナー
・パーソナルトレーナー
・バレエ指導者
・セラピスト
など、マンツーマンで指導をされている方々が＋αの技術を習得するために参加されていました。
受講資格はありませんが、全身の筋肉に触れていくので、セラピスト・パーソナルトレーナーなど既に現場経験があり、解剖学のベースが身に付いていることが望ましい中級クラスです。

症状としては、
・疼痛（主に慢性痛）
・可動域（ROM）制限
・筋出力低下
・異常感覚
がある方に効果的で、筋の再教育（運動学習）の意味合いもあります。
筋リリースは、かなり幅広く活用できるアプローチ方法であり、ストレッチでは解決できない症状などに＋αとして活用できます。

座学では肩こり・腰痛などの慢性痛の解消方法はもちろん、寝違えなど急性痛のメカニズム、胸郭出口症候群などの症例も交えながら、コンセプトを学んでいきます。

筋リリースでは、対象の筋肉に対して”コンプレッション”ではなく”テンション”をかけるようにすることが大切です。
先ずは、その手技の違いも確認していきます。

ここでは筋肉の触り方の技術が必要になってきます。
既にIBMA認定ストレッチアドバンス資格者の方は、触診技術を習得しているので比較的スムーズに筋肉の位置を捉えている様子でした。

［参考記事］
ボディワーカーにとって「触診」は必須のスキルです

ここからは、全身19種類の筋肉への筋リリースをひたすら習得していきます。
実際に生徒さんの痛みをその場でとっていくデモンストレーションには、「おぉ〜」と感嘆の声が上がっていました。
的確に捉えると、ほぼ全てのテクニックで、アプローチ後の改善が実感できる実用的なアプローチだということが分かります。

単純に筋リースのやり方を教えるだけでなく、どういう症状に効果的なのか、講師が細かく丁寧に解説しているのが印象的でした。

・アプローチの角度・方向に関してもわかりやすく勉強になりました。自動運動でアプローチすることで内側から緩む感じがありました。
・身体づくりで機能改善が可能であることが改めて実感できた講座でした。筋リリース講座の違うバージョンがあれば、またぜひ受けてみたいと思います！
・内容が充実していてとてもためになりました。撮影もできて復習もしやすく、すごく良い講座でした。
・経験豊富な確かな結果を導き出してこられた先生の講義は興味深く、疾患と繋げていたり、講義はわかりやすく、理解しやすかったです。勉強不足で手技的ものは難しかったですが、臨床や友人等にも取り入れていきたいです。

今回レポートをしたワークショップはこちらです！
「筋リリース講座」

［参考ブログ記事］
トレーナー・セラピスト必見！肩こりを解消する手技テクニック
ストレッチ効果をワンランクアップする方法
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