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ピラティスの器具・道具の種類まとめ。効果やメリット・デメリットとは?

ピラティスのマシンを使ってトレーニングする女性

2019年09月25日更新

この記事のポイント

・ピラティスの専用器具の種類は豊富で、数100以上の動きが可能になる。
・ピラティスのツールの使い方や効果はそれぞれ特徴がある。
・トレーニングしたい箇所や目的によって道具を使い分けると良い。

リハビリテーションとして使用されていたピラティス専用器具

1914年、第一次世界大戦が始まりイギリスで捕虜として収容された収容所内で、ピラティスエクササイズを考案したジョセフ・ピラティス氏が、ベッドのスプリングを取り外して作り上げた器具が初めて考案されたピラティスの専用器具といえます。

ピラティス氏は看護師として、傷ついた仲間達の為に、ベッドの上でも無理なく出来る簡単なエクササイズを考案し、こうしたピラティス専用器具は最初はリハビリテーションとして使用されていました。
こうしたピラティス専用器具を上手に使えば、負荷のコントロールや正しい動きのサポートなどが行えるため、多くのメリットを得ることができ、リハビリ中の方からアスリートまでどんな方でも幅広くピラティスを楽しむことができます。

ピラティス専用器具には、リフォーマー、キャデラック、ワンダチェア等、10種類以上あり、これらを使ってピラティスをすることにより、数100以上の動きが可能になります。
ピラティス専用器具は、一般のトレーニング器具が1つに集約された万能器具とイメージするとわかりやすいかもしれません。
またピラティスでは、簡単に持ち運びが出来る手軽なピラティス専用の道具も使用することがあります。

ピラティス専用器具の種類(大型器具) 

① リフォーマー

リハビリ用のベッドをピラティス向けに改良した最も代表的なマシーンピラティス用の器具。
滑車の上に身体をのせる台がついていて、取り外しできるスプリングで負荷を増減しながら、ピラティスエクササイズを行います。
スプリングの補助があるので簡単にエクササイズが出来、身体が固い、腰痛がある、肩こりがある等、ピラティスを初めて行う方に適しています。
直接体重をかけないで出来る動きが多いので、膝や股関節に疾患を持っている方やリハビリ、ダイエットとしても効果的です。

② キャデラック

負傷者がベッドに横になったままの状態でもリハビリできるように開発されたピラティス器具。
高級車・キャデラックのように、何でも揃っているので「キャデラック」と名付けられました。
リフォーマーと違い、左右別々のスプリングを使うので身体のバランスをリフォーマー以上に整えてくれ、腹臥位、ぶら下がり、押す、ひく、ゆがみを整えるのならキャデラックといわれています。

③ ワンダチェア

スプリングを負荷にして使用するピラティス器具。
立位、座位、仰臥位、伏臥位等、どんな姿勢でもピラティスエクササイズすることができます。
抗重力に対して多くのエクササイズをすることができるので、バランスの向上やアスリートのトレーニングとしても効果的です。
高齢者で仰臥位で寝る姿勢がきつい方など、仰臥位では出来ないエクササイズをチェアを使うことで座位で行うことが出来るようになります。
ワンダチェアは名前通り、椅子のような形をしていて、上の部分に腰掛けたり、横になったりしながらエクササイズを行います。
リフォーマーなどに比べると大きさもコンパクトで、ピラティス氏は椅子としてもエクササイズ器具としても使える家具としてデザインしたと言われています。

④ スパインコレクター(ステップバレル)

背骨矯正機」と呼ばれ、円状の部分に腹臥位、仰向け状態で背骨を屈伸、伸展しながら背骨をマッサージし可動域を広めていくピラティス器具。
猫背になりがちな背骨をより自然な形へ戻し、胸部を広げてくれます。

ピラティス専用器具・ツールの種類(小型道具)

① レジスタンスサークル(フィットネスサークル)

「抵抗する輪」という意味があり、押したり引いたりした時に発生する反発力を使って身体に掛かる負荷を強めるツール。
ピラティスエクササイズの際に手で押したり、足に挟んだりすると効果を発揮するツール。
肩甲骨の動きが不安定な方や、体幹の軸がぶれやすい方、O脚、X脚の方の補助としても活用できます。

② バランスボール

樹脂素材を使った柔らかく丈夫なバランスボールは人が乗っても破裂せず使いやすいツール。
椅子代わりになるような大きいものからバスケットボール位のものまで、大きさや形は何種類かあります。

③ ピラティスマット

柔らかく衝撃吸収性の高いピラティスマット。
仰臥位や腹臥位でエクササイズを行うことが多いピラティスは、硬いフロアで行うと背中や腰に痛みを感じてしまうことがあるのでマットは必須。
ピラティスマットはヨガマットよりもやや厚くなっており、床の硬さが緩和され、痛みを予防してくれます。

④ フレックスバンド

伸び縮みするバンド。脚にかけたり、手で持ちながらバンドの張力を負荷にしてエクササイズをします。
バンドを伸ばす、戻す際の使い方がスプリングの負荷と同じなので、大型ピラティス専用器具を利用する前に使うと効率的です。
肩甲骨周辺のインナーマッスル強化、股関節や足関節の関節可動域を広げ、腹部のインナーマッスル強化、脊柱の動きの補助にもなります。

⑤ ソフトギムニクボール

健康、教育、フィットネス等、あらゆる分野で利用されているソフトギム二クボール。
身体の柔軟性や筋力、バランス感覚を総合的に鍛えることができるツールです。
ピラティス以外にもヨガやトレーニングでの使用、介護施設等のリハビリにもよく使用されます。

大型ピラティス専用器具のメリットとデメリット

[大型ピラティス専用器具のメリット]

① 筋肉の収縮・伸張に応じて負荷をかけ、最大限に力を引き出すことが出来る。
② 体幹を安定させ、普段意識することのないような細部の筋肉を、様々な方向に可動域を広げながらトレーニングすることが出来る。
③ 可動域を広げることで、強く柔軟な筋肉を作ることが出来る。
④ コアを絶えず意識した状態で、腕や脚の動きに関わる筋肉をピンポイントでバランスよく強化することが出来る。
⑤ 土台の不安定さを活かし、身体へ負担をかけることなく、安定性を確保する上で働く深層部の筋肉を活性化させることが出来る。
⑥ 柔軟性と筋力を同時に獲得でき、姿勢改善やパフォーマンスの向上やけがの予防にも即効性がある。

[大型ピラティス専用器具のデメリット]

① 器具を導入する場合、フィットネスジムにあるような高いものになれば数十万円と導入コストがかかる。
② 大型器具の場合、収納・設置スペースを大きくとってしまう。
③ 専用器具でのピラティスレッスンを受講する際は、マットピラティスよりも受講費用が高くなる。

どんなものにもメリット・デメリットはあります。
ピラティス専用器具を使用したピラティスはメリットが多く、どんな方でも無理なく行えるので、一度はピラティス専用器具を使用したピラティスを行ってみるのも良いかもしれません。

ピラティスの専用器具を使って効果的にトレーニングしましょう

ピラティス専用器具を使用したピラティスを行うと、背骨や骨盤を安定させるための筋肉への意識がより一層高まり、自分に必要な筋肉が、ピラティスを通じてより感じ取りやすくなります。
マットピラティスを行う際に身体の使い方がより分かりやすく、行いやすくなるので、ピラティスがさらに楽しくなり、ご自身の身体の変化をより感じることが出来るのではないでしょうか。

ピラティス専用器具を使うことで、ピラティスを始めたばかりの方も、ピラティス経験が長い方へも、幅広く、個々にぴったり合ったピラティスができます。
まずは手軽に使用しやすい小さなピラティス専用の道具からはじめ、怪我をしにくい身体へと繋げていきましょう。
ピラティス専用器具・道具を使用してみて、さらにピラティスの素晴らしさを感じてみて下さいね!

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[参考ブログ記事]
ピラティスの効果・効能
ヨガプロップスの選び方・使い方
ヨガマットの選び方。おすすめのヨガマットは?

この記事の著者
こまり

監修者

こまり

体育短大卒業後、某大手テーマパークにてショーやパレード、ツアーダンサーを勤める。
舞台・CM・TV・チアガール等を経験し、現在は「カラダメンテ養成スクール」にてピラティス、ヨガインストラクター資格スクール講師を務めながら、劇団の振り付け指導や監修なども行うヨガ、ピラティスの専門家。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・AEAJ(日本アロマ環境協会)認定アロマテラピーアドバイザー
・内閣府認証NPO法人国際セラピスト協会認定トラディショナルバリニーズセラピスト


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この記事の著者
こまり

監修者

こまり

体育短大卒業後、某大手テーマパークにてショーやパレード、ツアーダンサーを勤める。
舞台・CM・TV・チアガール等を経験し、現在は「カラダメンテ養成スクール」にてピラティス、ヨガインストラクター資格スクール講師を務めながら、劇団の振り付け指導や監修なども行うヨガ、ピラティスの専門家。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・AEAJ(日本アロマ環境協会)認定アロマテラピーアドバイザー
・内閣府認証NPO法人国際セラピスト協会認定トラディショナルバリニーズセラピスト


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