資格のマナビバ

トレーナー・インストラクター
資格取得のための学べる動画メディア

メニュー
  • アロマテラピー

汗っかき・多汗を解消する方法と夏に効果的なアロマオイル

汗をふく女性

2019年07月26日更新

 

人はなぜ汗をかくのか?

体温調節をするために必要な”汗をかく”機能が発達しているのは、実は人間だけです。
個人差もありますが、人間の体温は体内の細胞や器官が最も効率良く機能する36℃前後に保たれています。
周囲の環境に関わらず常に一定の体温を維持する恒温動物は、体温が大きく変動すると身体の正常な機能を維持できなくなります。
低くて30℃前後、高くて40℃前後まで体温が変化すると、生命の危険にさらされる状況といえます。
特に体温が40℃以上に上昇してしまった場合、熱に弱い脳はその機能が低下してしまいます。そのような事態を防ぐ為、私たち人間は汗をかくことで体内の熱を発散させ、体温を一定に保っているのです。

また、人間以外の動物の殆どは、体温を調節する為に汗をかくことはできません。
その為、犬は走った後や暑い日には舌を出し浅く早い呼吸をしています。
汗をかくかわりに口の中や舌を濡らして空気を震わせて熱を蒸発させているからです。

ダラダラ汗の解消方法

本来、汗は体温を一定に保ってくれるので身体にとっては必要な機能です。
しかし、化粧崩れや身に付けている洋服や下着が濡れてしまったり、嫌な臭いがでてきてしまったりと、様々なデメリットが出てくるので、ダラダラ汗はやっぱり気になりますよね。
ここでは、汗をかきそうな時、汗が気になる時、汗が止まらない等で悩んでいる方に効果的な”汗っかき”の解消方法をお伝えします。

① 全身の汗を抑える”手のツボ”を繰り返し強めに刺激する
押せば劇的に汗が止まるといったような大きな効果はありませんが、適切に身体を冷やすのと合わせて行うことで相乗効果が期待できます。すぐに手軽に使える方法です。
・後谿(こけい)・・・拳を手で作ったときに飛び出る小指の付け根あたりにあるツボ
・陰げき(いんげき)・・・手のひらを上に向け、小指の付け根から少し肘方面に下がったあたりにあるツボ
・合谷(ごうこく)・・・人さし指と親指の骨が交わる部分から、人さし指の方に近い場所にあるくぼみのツボ
これらのツボを、指やツボ押し棒、ペン等をつかって何度か刺激します。ゆっくり押して、同じくらいの時間をかけてゆっくり戻すを繰り返していきます。

② 脇より下の胴周りを圧迫する
半側発汗(はんそくはっかん)。
胸(トップのライン)から5cm程上を指先やベルト、紐等で圧迫する。この方法は舞妓さんが顔に汗をかかず化粧崩れをしない為に行っている昔からの方法です。(現在ではこの半側発汗用のベルトも売られています)

③ 物を使って体温を下げる
冷たい缶やペットボトル、冷却ジェルシート、冷たく濡らしたタオル等を身体の効果的な部分(首の後ろ、左鎖骨下、脇、大腿の付け根、膝裏)にピンポイントに当て血管を冷やします。汗を止めるというより体温を下げてくれる効果があると言われています。

④ 塩化アルミニウムを使用した制汗剤を使用する
汗を止めたいときは塩化アルミニウムが使われている制汗剤を使うのがおすすめです。塩化アルミニウムは汗を止めることに高い効果を発揮してくれます。塩化アルミニウム配合の制汗剤を使用することで素早く汗を止める効果が期待できます。

⑤ 食事で発汗量をコントロールする
大豆製品にはイソフラボンが含まれています。このイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをする成分として有名です。このイソフラボンには発汗をコントロールする働きもあるので、大豆製品を積極的に取り入れることによって、ダラダラ汗対策に効果が期待できます。また、旬の物を食べるといいと言われているのは、旬の物がおいしいからだけではなく、旬のものはその時期を過ごしやすくしてくれる働きがあるからなのです。夏野菜のきゅうり、茄子、トマトは身体を冷やしてくれる働きがあるので、適度に食べることで汗の量を減らすように働いてくれます。

気持ちの良いアロマを使ってみましょう

ペパーミントのアロマオイルを使って、体感温度を下げます。
作ったペパーミント水で、肌に水を吹きつけたりして肌の上で蒸発させます。ペパーミント自体が身体の熱を下げてくれるのではなく、ペパーミント水を使用することで感じられる冷たさによって皮膚に錯覚を起こさせます。それにより汗をかかなくなるだけであり、実際にペパーミント水だけで体温はさがりません。
しかし、ペパーミント水をスプレーにして持ち歩くことによって、汗をかきそうな時や大量に汗をかいた時に気持ち良く活用することができます。

[ペパーミントスプレーの作り方]
・遮光スプレーボトル
・ペパーミントオイル(他に好きな香りがあればブレンドもおすすめです)
・無水エタノール
・精製水
作り方もとても簡単です。アロマスプレーを100ml作る場合は以下の方法です。
① 無水エタノール10mlに対してペパーミントを5滴入れる
② 精製水を90ml混ぜる

※ペパーミントを直接肌に付けるのはNGです。必ず希釈して薄めて使うようにしてください。

まとめ

・人間は汗をかくことで体温を一定に保っている
・ツボの刺激やツールの使用だけでなく、食事改善で内面から汗っかきを解消することもできる
・今すぐダラダラ汗を解消したい時には、ペパーミントオイルが効果的

使わない機能は低下するので適度に汗をかくことは重要です。
冷房などを使用し環境を作った場合、汗をかく機能が大きく低下してしまいます。人間でも機械でも言えることですが、持っている機能は使ってこそ性能をキープできるのです。
冷房を使い過ぎて常に快適な室温で過ごしていたり、運動不足が続き汗をかく機会が激減すると、汗をかかない生活になり、悪い汗をかきやすくなります。汗はかかないようにするのではなく、上手くコントロールして汗を抑えるのが望ましいのです。
しかし場合によっては、すぐにでも汗を抑えたい時があると思いますので、色々と試してみて下さいね!

[参考記事]
夏バテ解消・予防に効果的なアロマオイル
アロマテラピーの効果とメカニズム
誰でも簡単に始められる!アロマオイルのおすすめの使い方
自宅で簡単にできる!セルフアロママッサージのやり方

この記事の著者
こまり

監修者

こまり

体育短大卒業後、某大手テーマパークにてショーやパレード、ツアーダンサーを勤める。
舞台・CM・TV・チアガール等を経験し、現在は「カラダメンテ養成スクール」にてピラティス、ヨガインストラクター資格スクール講師を務めながら、劇団の振り付け指導や監修なども行うヨガ、ピラティスの専門家。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・AEAJ(日本アロマ環境協会)認定アロマテラピーアドバイザー
・内閣府認証NPO法人国際セラピスト協会認定トラディショナルバリニーズセラピスト


こまりの書いた記事を見る

この記事の著者
こまり

監修者

こまり

体育短大卒業後、某大手テーマパークにてショーやパレード、ツアーダンサーを勤める。
舞台・CM・TV・チアガール等を経験し、現在は「カラダメンテ養成スクール」にてピラティス、ヨガインストラクター資格スクール講師を務めながら、劇団の振り付け指導や監修なども行うヨガ、ピラティスの専門家。

[保有資格]
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ヨガマスターインストラクター
・IBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定ピラティスマスターインストラクター
・AEAJ(日本アロマ環境協会)認定アロマテラピーアドバイザー
・内閣府認証NPO法人国際セラピスト協会認定トラディショナルバリニーズセラピスト


ページトップに戻る