資格のマナビバ

トレーナー・インストラクター
資格取得のための学べる動画メディア

メニュー
  • 肩こり・腰痛・姿勢改善

慢性腰痛の原因とは?背骨を柔らかくするストレッチが腰痛予防に効果的

腰に手をあてる女性

2019年09月25日更新

この記事のポイント

・慢性の腰痛の原因には、ストレスや姿勢の悪さの他、背骨(脊柱)の柔軟性も大きな要因の一つと言われている
・背骨に柔軟性が足りなければ、身体に受けた衝撃をうまく吸収することができず、衝撃は怪我にも繋がる
日常で徐々に蓄積された負傷は、慢性的な痛みを引き起こす可能性もある
ストレッチなどによるアプローチで背骨の柔軟性を常に保っておくことが、慢性腰痛に効果的と言える

慢性痛と急性痛とは?

急性痛とは、スポーツの現場などで目にする骨折や打撲などの怪我による痛みを指します。
一方、慢性痛とは、その原因が明確ではなく、慢性的に感じる痛みを指します。
例えば、ある箇所に痛みがあり、原因もよくわからない、病院にいってもレントゲン画像は全く異常なし、と診断される方は少なくないと思います。
また、過去に手術を経験し、リハビリもして怪我も治ったはずが、いつまでたっても痛みや違和感が残る、といった例もよくあります。
このように慢性痛は、すぐに原因が特定しやすい急性期の怪我と違い、日々の知らないうちに積み重なり、感じるようになってしまったものだと言えます。

慢性腰痛の原因とは

慢性痛の中でも、悩まされる人が多いのが腰痛です。
ギックリ腰や、腰に大きな怪我をしたことがないにも関わらず、腰痛を抱えている方は多くいます。

慢性腰痛の原因となる1つの大きな要素として「背骨(脊柱)の柔軟性」が挙げられます。
人間の背骨の形は「S字のカーブ」を描いています。
脊柱湾曲機構とも言われ、私たちが日常生活を痛みなく、快適に過ごす為にはなくてはならない機能です。
しかし、背骨が硬くなり、S字のカーブを失うと、腰痛に繋がることがあるのです。

背骨の柔軟性とS字状の湾曲が必要な理由

では、なぜS字状の湾曲が必要なのでしょうか?
それは、人間が二足歩行であるからです。
地球に存在するかぎり「重力」がかかります。
そして、二足歩行である人間は、重力の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、重力の負担に耐え得る「クッション」として背骨をS字状にして、日々重力のストレスから身体を保護しています。

S字カーブの背骨は衝撃を吸収する役割がある

物理学者のアイザック・ニュートンが唱えた、力と運動の関係性の法則の1つに、「作用–反作用の法則」があります。
これは、ある物体に力が加わると(作用)、その物体は同じ力で押し返す(反作用)力が働くという法則です。

例えば、10の力で壁を叩いた場合、反作用として叩いた手には必ず同じ力である10が返ってきます。
高い所からジャンプして100の力で地面に着地した場合には、反作用として地面から100の力が足底に返ってくるということになります。

しかし人間の身体は、背骨のS字によるクッション作用のおかげで、10の力で足を地面についた場合、10の力で地面からの反作用を受けていますが、この反作用力を吸収し、身体が受ける衝撃を抑えています。

背骨の柔軟さは心身にも影響する

S字カーブの背骨による吸収能力が無くなり、筋肉への負担が大きくなると、身体への影響はもちろん、精神的にもストレスを与えます。
慢性的に筋肉が緊張すると自律神経のバランスが崩れるため、心理的にも不調を感じるようになる可能性があります。
このように背骨の柔軟性の低下から蓄積されるストレスが、慢性痛の1つの原因ともなり得るのです。

背骨の硬さはパワーさえも制限する

人間は、自分の背骨で吸収が可能なパワーしか発揮できないように、脳が身体をコントロールしています。
背骨で吸収可能なパワーを超えてしまうと、自分の発したパワーの反作用力を受け止めることも、怪我や負傷に繋がるためです。
そのため、どれだけ筋肉量が多く大きな力を発揮できるポテンシャルがあっても、はね返ってくる反作用力を受け止められる背骨の柔軟性がなければ、潜在能力も十分に発揮できなってしまうのです。
アスリートなどが背骨の柔軟さを重視するのはこのためで、腰痛を改善予防するだけでなく、運動パフォーマンスを発揮するためにも背骨の柔軟性を向上させることは大切なのです。

ストレッチの効果

慢性腰痛には、背骨の柔軟さが足りずに引き起こる筋緊張が関係しています。
ストレッチやリリースは、固まってしまった筋肉をほぐすことができ、結果的に背骨の柔軟性の回復、そして腰痛改善にも繋がります。

背骨の柔軟性には、適度な運動や心理状態など、様々な要因が関連しますが、高まった筋緊張を下げるための「ストレッチ」や「リリース」などは効果もわかりやすく、効果的なアプローチ法です。
若い人でも腰痛を抱えている人は多く、リハビリ関係に従事する方などはもちろん、パーソナルトレーナーやピラティス・ヨガインストラクターなどのボディーワーカーにとっても「ストレッチ」の知識は非常に有効なものと言えるでしょう。

 

[ストレッチをもっと深く学ぶ!]
IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格スクール

[参考ブログ記事]
ヨガインストラクターにこそ、ストレッチ資格はおすすめ!
ヨガで背骨を柔らかくするポーズのやり方!効果と硬い原因とは?
腰痛に腹筋運動。そのアプローチ、ホントに正しいの?
腰痛予防のための体幹トレーニングとしておすすめの腹筋運動

 

この記事の著者
IBMA

監修者

IBMA

[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


IBMAの書いた記事を見る

この記事の著者
IBMA

監修者

IBMA

[公式HP]http://ibma.asia/

ボディメンテナンスに関する様々な資格の認定事業を行い、確かな知識と技術を持った専門家を育成。
今後はアジア各国を中心とした啓蒙活動も視野に入れ、国際的な格調ある資格団体を目指している。
様々なボディメンテナンスの現場に携わる専門家を育成し、相互研鑽を通じて専門性を高め、世界にセルフメンテナンスの普及を図り、社会貢献していくことを目的としている。

[主な認定資格]
・IBMA認定ヨガインストラクター資格
・IBMA認定ピラティスインストラクター資格
・IBMA認定パーソナルストレッチトレーナー資格
・IBMA認定パーソナルトレーナー資格
・IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト資格


ページトップに戻る